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「社長失格」を読んで失敗談から未来で何をするか学んでみる

 読む経緯
起業するのはリスクが高い。投資をするときも分散投資をしてリスクを分けるのがいい。失敗したとしても、別の投資によって最悪の場合は防げる。副業が上手く行き出して、それなりの収入が見込めるのであれば移行するのが妥当であろう。
そういう起業に対する興味の中で。社長になるとどういうリスクがあるのかを、失敗の自伝から学べたら良いなと思って読むことにした。 
社長失格

社長失格

 

この社長の話から想像できたのは

この本は、ITベンチャーで社長になった方が、銀行の投資ブームと共に破滅の道をたどる自伝小説だった。表紙に十字架が飾ってあるのは、消し去りたい過去を本の中に埋葬したいとも読み取れる。 
 
自伝小説なので、解説書のように分析されていない。もちろん本を書くうえで、自分の状態を客観視して分かりやすく伝えるように表現はしてる。自分が感じた失敗の理由を考えて学んでみようと思う。
何が本人として悪かったのか
  • 社員との人間関係について考える時間が無かった
  • 社員との間で不信感が生まれた
  • 社員が馬車馬の如く働かされていた
  • お金の使い方が分かっていなかった
  • 儲けるお金よりも、銀行から借りているお金や運用しているお金が大きかった
  • 複雑で先見知識の必要なビジネスなのに、知識も後付けであり、計画性が無かった
  • ビジネスの計画なく会社を立てた
  • 地位のある人間の建前だけの人間関係に騙されていた
  • 会社の地位のある人でも、結局は会社の方針には逆らえない
環境要因は何が悪かったのか:基本は銀行かな。あとは弱肉強食の企業の世界かな。
  • 銀行側の根拠のないベンチャーブームがあった。これによって危険な投資を銀行自体が重ねていた。
  • 政府の取り組みで、理由づけのある企業のみに投資をするようにし。赤字の企業にはお金を貸さないように仕向けた。
  • お金の回収に目線を向けている人ばかりだった。当然な部分もある。大手銀行がヤクザまがいの取り立てをしてたのは幻滅したかな。
どうしたらいいのか
  • 自分がやりたいことを評価してくれる人からお金を貰った方が良い。そうでない場合は断るか。投資された場合に起きる「口出し」リスクを理解して行う。
  • 人間関係で信頼を失った場合に取り戻すには、新しい人間関係を作るのよりも相当の労力がかかる。本当に傍に居てほしい人間とは、積極的にコンタクトを取らないとやってけない。人間関係に必要なのは、好意的な条件付け と 一緒に定期的に関わる時間だ。近くに住むとか、コミュニケーション手段を持っておくのは大事なのかな。
  • 社員が休むことなく働かされていたのはブラックだな。給料は少なくてもいいから働く時間が少なくなるように調整したらいいんだけどな。時間を早急に迫られるような仕事は、人海戦術に任せた方が良い。
  • 私的な時間でのお金の使い方を、もっと行動的で無駄のないものが良かったかな。楽器したり。運動したり。本を読んだり。自分が能動的に行う趣味を持っておくのがいいね。
    あと、高級な家を建てるのもやめた方が良いのかもね。
  • 手元に実際にあるお金を多くしていくことが大切であり。さらに、銀行などから莫大なお金を借りた状態で運営するのは不味い。
  • 複雑で様々な知識が要求されるビジネスは、はじめての人が飛び込むべきではない。存在するリスクを列挙して、解決策を考えてから取り組むのが良いかもしれない。
  • 具体的な目標と方法を提示したうえで、人を集めたり一緒に開発に取り組むべきだ。
  • 建前だけの人間関係に騙されることなく生きるスキルが必要になる。
    会社の役員と仲良くなっても、会社と仲良くなっているわけではない。
    組織と個人を切り分ける瞬間が必要になる。
 
このくらいかな。また読みやすく編集してみる。