映画「世界一キライなあなたに」の感想

 
※ネタバレを含みます。
上手い皮肉やブラックジョークを言える人は、言語知性が高くてストレスを抱え込みにくい。そのため、他の人に対して攻撃的な言動を取ることが、言わない人よりも少ないみたいだ。
イギリス人は皮肉を言うイメージがある。「言葉の使い方に慎重になる。年上にも年下にも敬語を使う」という特徴があるのは前に読んだ本で書いてあった。主人公のルーはその類なのだろうなと思いながら観ていた。
安楽死に関して
ルーはどんな気持ちだったのだろう。全身が使えなくて回復の見込みがないルーが、安楽死を選んだ気持ちは理解できる。ルーの気持ちで映画を観るなら、ルイーザに惹かれてはいるけれど。その気持ちをどこか冷静に観察している、もう一人の自分が居て、そのもう一人の言葉に添って行動を起こしている気がした。悲しいけれど苦渋の決断と言うところか。
 
ルイーザとの最期の旅も、既に心の中で決めたうえでの行動だったのだろう。親友と元カノの結婚式に行ったのも決別の意味が含まれていた可能性は大きい。元カノのことを想っていた自分もいたはずだ。その感情の中でのルイーザとの距離とかがごちゃ混ぜになって整理をしたかったのかもしれない。私を忘れて幸せになって欲しいとかね。ルーの寛容な精神と愛と強い決断力を感じた。
 
愛に関して思うのが、自分のことを愛せないと相手から愛されることが辛い。ありがとうではなくて、こんな自分では君とは釣り合わないと感じて負い目を感じる。そこで成長が出来たら良いんだけど、その成長手段も彼には見えないのだ。愛せないことが辛いのだろうな。
 
デートプランはお察しだったけれど、こんな人生だよ(笑)と皮肉に浸りながらも、どこか安心していそうな気もする。皮肉を言う人は穏やかな性格をしているというのも実感できたかもしれない。
 
映画のタイトルから何となく予想は着いていたけれど、「キライな」はひねくれた意味で、ふたりが交わしたジョークの延長なのだろうな。良い題名を付けた。
奇妙な出会いで、二人とも普段なら付き合うことも無かっただろう組み合わせだけど。ふたりとも最後には「穏やかな自由」を手にしている。奇妙で穏やかな出会いだった。
自分だったら
愚かなわたしは、最先端技術で延命されないかなとか考えそうではある。さらに言えば、文字が打てるのなら小説を書いたり、作品を作る手立ても残ってそうだ。
活動的で運動することのみが生きがいだった彼にとっては辛い境遇だろうな。好きな趣味がすべて制限されて、さらに精神的な苦痛を強いられてるのだ。
宗教的な面に対して
イギリスはキリスト教の考えが強いのだろうけど。
その中で、20代の人はやりくりしながら生きてるんだなとも気づかされた。
音楽に対して
Ed Sheeranの音楽が出たので途中で興奮しました。
起業家でトライアスロン大好きな元カレ
今の彼女以外にも素敵な人は見つかると思う。縁が無かったさ。