メニュー

巨大な怪獣を用いること

人工知能による人間の統治が行われた時に、巨大な仮想生物を出現させることに意味があるのかを考えた。その意味に組み込めるものとして、大衆文化を考えている。ここで扱う大衆文化とは、まったく見ず知らずの人間同士でも会話が成立する関連話題のことを指す。ミームとも言う。

 

大衆文化の条件

  1. 長期的に生活に等しく影響を受ける
    ⇒一過性のあるブームは影響を受けない人も居るため共通とはならない
    ⇒ブームを気にしない人もいるが、生活に影響があるものは必ず全員が認知する
  2. それに関する情報のやりとり取得が制限されていない
  3. それに関する情報が常に更新し、影響の形が変わる

この3つの原則があるものが、大衆文化と言えるんじゃないかと考える。例えば、この法則だと季節も大衆文化と言える。寒さや温かさを感じ、季節の変わりによって植物なども姿を変える。もし、季節のない場所で生まれて季節を知らずに生活をしていたなら大衆文化となる事はない。

 

この原則にかすめるように、人工知能が巨大な怪獣を意図的に生産するとすれば、巨大な怪獣を疑似的に運用して、生活に制限が加わるようになれば、大衆文化として成立する。生活の制限は頻度があまりにも少ないと一時のブームになり終わってしまう。しかし、定期的にやってくれば大衆文化として成立する。

ここで、考えるのが怪獣でなくてはならないこと。怪獣を生産することで何のメリットがあるのか。考える。

  • 一体感を得る

共通の敵を作れば一致団結することが出来る。モンハンなんかも実際そんな感じで流行っているんじゃなかろうか。実際は協働タスクでもいいかもしれない。一緒に何かをやり遂げること、公共事業で巨大な怪獣を倒すという発想。お祭り的な目線もある。

  • 生活を疑似的に脅かすことで共通の話題を作れる

某ウイルスも世間話になってコミュニケーションの種になっていることを考えると、実害のないミームが流行るのは、人と人との交流を促すのではないか?という仮説より。

  • 実際は平和でありながらも高い戦闘力を維持でき、予期せぬ非常事態に取り組むことができる

巨大な怪獣のレパートリーを増やして戦闘データを集めることで、防衛システムを作るための知見を集める場となる。

 

そういうニーズを満たすための怪獣を作成する秘密結社が居て、その題材を探すファミリーの物語を描くのも面白いかもしれない。