前に本で読んでから,発展する都市と衰退する都市の分かれ目って何だろうと思っている.
町の発展とは「その土地で起業家が育つ文化が根付いていること」だと考えている.町で企業家が溢れたら豊かになる.そのためには顧客が要る.人口がそれなりに密集して購入を行うサイクルがいる.みたいなことです.
最近の記事であったこと
はてなブックマークを使っていて,面白い記事があった.
車を使うことで地方が疲弊しているという観点です.
はじめに考えたのは,「駅やバスを使うことで人が集まり,そこで消費が行われて活気が出る=町が発展する」という目線です.確かに町は発展すると思います.
会社がインフラに支払われる運賃で新しいインフラを提供してくれれば,良いサイクルが回ります.
自分の周りのみで考えてみる
自分のまわりの人が比較対象なので偏っている可能性は否定できませんが,地方の田舎大学に行く交通手段を考えてみます.
駅を使っている人は少ないです.知り合いに聞いても車を持っている人がほとんどです.中には車を持っていない人もいますが,公共交通機関の不便さで2,3年経つと車を持つようになります.
理由としては,就職するときに移動手段として必要となる可能性が高いからです.大学に行く時間を効率化させるためでもあります.公共交通機関を使うと1時間はかかってしまう.終電も早い.
どのような環境なら公共交通機関を使ってもいいのか
- 車を使った場合との到着時間差がそこまで多くない
- 目的地を中継している
- 車を使うよりも安い金額である
- 便が少なすぎない
- 乗車ストレスが少ないこと(※今回は取り扱わない)
これらの条件を満たしている必要がある.しかし,インフラ会社は費用対効果が望めなければ投資してくれない.そうして利用者が少ない路線は不便なままとなり,利用者が減っていく一方になる.
現実的に考えて,乗車客が使ってもいいと思えるためには具体的にどんな場所に有ったらいいだろうか.
- 公共施設
大学など公共施設はこれからも新しい人が利用するので,強化した場合の収益は一定数見込めると考えていいはずだ.もし強化されれば車に乗るよりも電車で来た方が良いという選択はありうる.
どのタイミングで強化するのかを考える必要があるが,公共施設周りのインフラを充実させるのは良い投資ではなかろうか.
また施設を重ねて置き,人口密度を意図的に多くする意図も有っていいかもしれない.
- お店が立ち並ぶ場所
たいていは道路沿いに面していて,車通りが多い場所にお店が立ち並んでいることが多い.その場所と主要な駅,住宅密集地をバスで結べば利用者が増える可能性はないだろうか.
その周辺に人がたくさん見えるようになると,さらにお店の数が増える可能性もある.
- 会社が集まっている場所
働いている場所に行くための道があるなら使ってくれる可能性が高い.
ここら辺を網羅していると公共交通機関が使いやすい.逆に,密集していると公共交通機関ができやすくなる可能性がある.地方創生に興味があるなら,会社やお店を出すときに考えてみるといいかもしれない.
また国は,インフラを強化を補助するような政策を行ってもらいたい.