エストニアがIT立国と呼ばれているようなので、どのような国なのか調べたくて本を読んでみた。
エストニアを知るための59章 (エリア・スタディーズ111)
- 作者: 小森宏美
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2012/12/20
- メディア: 単行本
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この本ではエストニアの歴史や特産や伝統の現状が知れた。もっとエストニアのIT立国としての話が読みたくなった。ので追加で読んだ。
未来型国家エストニアの挑戦 電子政府がひらく世界 (NextPublishing)
- 作者: ラウルアリキヴィ,前田陽二
- 出版社/メーカー: インプレスR&D
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: Kindle版
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エストニアは役所手続きをすべてITで行えたり、買い物でのキャッシュレスが進んでいる国だと知れた。また、文化的な側面や経済的な側面での問題や課題が残っている国なのだと知れた。EU参加国で、男女の経済格差が一番大きい国とも言われている。世界ランキングで見たら日本はエストニアよりも格差が大きいけどね。
また電子国家として成立するには、ITに慣れていない人の数がネックになるように感じた。
エストニアの人口ピラミッドは日本と同じように釣り鐘型をしている
https://www.populationpyramid.net/ja/%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A2/2016/
日本、生産年齢人口割合[15~64歳人口]
https://ecitizen.jp/ssds/Indicators/_A03502
生産年齢人口(15~24歳) 11.2% 生産年齢人口(25~64歳) 54.7%
エストニアの面積は九州と同じくらいで、人口は沖縄よりも少ない。そういった面で行政のサービスを実施するときに、県ごとでの対応が個々で決めやすいメリットがある。
という個人の意見で読んでたんだけど、情報処理は多数の方が効果を発揮するから、日本こそ導入してみる価値はあるという切り返しが有った。人数ではなく割合で見たら出来そうな気もする。生産年齢人口割合は同じくらいだからね。
セキュリティに関して
エストニアでは電子署名を導入している。はんこや紙の書類よりも偽造が起きにくいと言われている。日本ははんこを持ってないといけない訳だけど、サインで済ませれるのは便利だね。
- 公開鍵暗号使ってる
- 海外のサーバにデータのバックアップ取ってる
- DOS攻撃(通信機器に無意味なデータを送りまくってパンクさせる)で一時的に使えなくなくなった過去がある:これは結構恐いと思うんだけど
- ICTカードが個人認証として使われている
実物が偽造されるのと、IOTの資料が偽造されるのどっちがセキュリティ面で優れてるんだろうか。作業効率で言ったら断然ネットの方が良さげだから、移行して作業効率の手間を省いた分を良い政策に分けてほしい気持ちはある。
見やすい資料をデータで渡されて記入したら、前に手書きで書いていた資料と同じ内容を書いているだけだった。のような機能も入れれそうだし。
面白かった政策
政治家の給料が、市民が貰っている平均給料の4倍以下になるように変動する
政治家は、議会で使う資料をPCで閲覧する
医療機関では個人認証が出来るので、薬手帳や検診結果もネットに保存されている。定期的に必要となる処方箋も、医者のネットでの許可で薬局に直接薬を取りに行ける。
インフラを最適に自動化して運用したいな。