書くことをお勧めする
3年前からブログ、電子日記、EVERNOTE等に文章を書きまくっている。文章を書く習慣がなかった時からの変化を感じている。「書くこと」について振り返る機会が入社前研修の際にあったので書いてみる。
このブログ記事を読んでくれた人にも書くことの楽しさと効果について知ってもらいたい。
書くことには3種類の効果がある。「考察ができること」「感情を振り返れること」「想像ができること」だ。別に書かなくても出来る。出来るけど、やった方が強化されると感じたのでお勧めする。
考察ができること(記憶を補う、見直せる):書評、映画評価etc
人類が発展したのは紙が誕生してからだと言われている。情報を正確に保存しやすくなり伝達しやすくなったこと、数学のような複雑なものは書かないと考えが進まないというのもある。昔の偉人は「記憶の宮殿」という現代の記憶力選手権でも使われる記憶術を使って、思考を続けていたらしいけど、現代の一般人がやれるか分からない。*1完璧で無限の記憶力がないから考えるには書いた方がいい。
書くと考察をするときに無駄が省けるというのがある。テーマとしてまとまりがない。同じことを言っていて考えが進んでいない。事柄の繋がりについて言及できてない。など、見直して思考量を減らせる。考えていることを見返して改良を加えられるのが良い。
感情を振り返れること(記憶を補う、好奇心を保存する):日記
宗教が信者を増やすことが出来たのは、印刷技術のおかげで聖書が簡単に複製されるようになったからだ。それまでは手書きで写されていた。書かれているものを読むことで感情を想起させることが出来る。日記に書いてある当時の感情を振り返れば、おのずとやる気が沸いてきたり、気分が変わることもある。記憶だけよりも手掛かりがあれば思いだしやすい。音楽だったり写真だったり音声だったり何でもいい。その中に文章と言うのが入ってくる。
感情を蘇らせることのメリットは好奇心と意欲を湧き出させることだ。デメリットは嫌な気持ちも蘇らせることだから、使い方には注意をした方が良いかな。*2
人は理解できるものに対して好感を持ちやすい。疲れているときには複雑なものを考えたくないという特性もある。だから単純な善悪を決めるヒーロー作品だったり、スポーツのような勝敗が分かりやすく決まる娯楽だったり、自分が知っている専門分野の話が出てくると身を乗り出して喋ってしまったりする。
そういう特性がある人間が、複雑なものでも好奇心を持続する方法がある。それが記録して感情を残すことだ。これも記憶力がないこと、記憶を思い出すことが面倒なことに起因する。何か新しいものに接するときに、少しでも楽しいことや面白いことがあれば記録したらいい。文章でなくてもいい。記録することで、当時の感情を追体験しやすくなり、好奇心が沸きづらい人でも新しいことに興味が向きやすくなる。
想像が出来ること(記憶を補う、想像のヒントを作れる):アイデアメモ
アイデアが出てきたら書いて置いておく。そうすることで新しいアイデアが出てこないか考え込むことができる。もし、書くことが出来なければ「覚えておく」という行為と「考える」という行為を同時に行わないといけない。書くことが出来れば、覚えることにリソースを割かずに「考える」ことができる。
書くことが想像するのを助ける理由は、素材にするモノを思い出しやすくすること、異なるモノを組み合わせやすくすることだ。頭の中では、関連性のないアイデアを連想させるのは難しい。
、、、と言いたいのだけど、今は実践中だから強く言えない。想像が実際に役立つのは中々難しい(笑) 想像力は鍛えて強くするものなので、自分の能力が十分に高くないから実感が沸かないのかもしれない。
例でいうとストーリーテリングがしやすくなるとかかな。個人的にはボードゲームアイデアを考える趣味とか、SF小説を書くためのアイデア集めをやっていたりする。自分の小説の粗が見つかって、いい作品を書こうと思えるのが良い所だろうか(笑)
コツが1つあると考えている。アイデアを評価するとき、人は自分のアイデアが良いものだと思いがちだ。それを予期しておいて、他者のアイデアであっても自分のものとして改良を加えたり、自分なりの言葉で表現し直してメモするのは意外と大事だ。