「ファスト&スロー」経済学と心理学の目線を融合させた本

 

この本の著者は、心理学を専攻している教授でノーベル経済学賞を受賞したという経歴を持っている。違う分野からの意見を提供することで、特に行動経済学の分野の発展に寄与したみたいだ。

経済学というのは、完全に合理的な人間によって判断が下される前提で理論が作られている部分がある。しかし、この部分は端的に言って現実とは違うし。実際に生活しているわたし達でも実感するものだと思う。例えば、宝くじを買ってしまったりだとか。衝動買いをしてみたりとか。使わない福袋を買ってしまうこともあるかもしれない。常に確率や期待値を比較して、選択しているわけではない。

 

読みやすさで言うと「予想通りに不合理」のコラムを集めた感じに似ている。変わっているところは、筆者が研究してきて培った目線から考察が味わえるのが面白い。こういう発展的な考えが出来るのかなと思いを馳せれる。

内容の有益さで言うと「影響力の科学」には劣る内容かな。ページ数の読みやすさで言うとファスト&スローの方が読みやすい。ファスト&スローの方が、ギャンブルをテーマにして確率や統計を扱った実験の紹介が多い。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

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