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研究をまったくの素人に教えるためのテンプレ

 
ブログでは研究内容について語ることは無かったけど、たまには書いてみる。
知らない人に自分の研究を教える機会があったけど、上手く説明できなかったし。あらかじめまとめて置いたら思いだしやすいかなと。来年、研究室に入ってきた人や就活で聞かれたときにも利用できるかな。

通信の研究をしている

私たちが普段使っているスマホの通信は、基地局(山の上にある鉄塔)からの電波で行ってる。 
そうではなくて、アドホックネットワークという数mから数十mの近距離の端末同士での通信の研究をしている。例で言うと、スマホBluetoothによる複数人対戦とか、車同士の通信が当てはまる。
アドホックネットワークでのルーティング

その中でもルーティングの研究をしている。
ここで、バケツリレーに例えて研究している内容を説明する。

  • 近くに人が居る。全員が近視過ぎて周りが見えない人達で、火元までバケツをリレーで渡していく。

バケツを早く届けるにはどうするか。バケツの衝突で水が零れてしまうアクシデントをどう無くすか。と言った問題が取り上げられる。

 

バケツに水を組んだ人:情報の送り主
バケツの水:情報
火元:送りたいところ
他にはどういうものを扱っているのか
このバケツリレーを効率よくするために以下のことが考えられている。
  • バケツリレーをする人の体調を理解して一時的に休んでもらう:消費電力の考慮
  • 近視がましなアクティブな人を加えて作業をしてみる:ドローンの追加
  • サボり魔や邪魔をする人を見極める:不正ノードへ協調を促す、除外
  • バケツ同士がぶつかるのを防ぐために、渡すタイミングをずらす:CW(Contention Window)の調整
  • 周りに何人の人がいるのかを定期的に教え合う:Helloメッセージのやり取り
  • 人が少なくてバケツを配れないと決めつけずに、人が近くを通るのを待つ:DTN(Delay Tolerant Network)の利用
  • 地形を考慮して渡す人を選ぶ:電波による距離測定
  • 火を消しやすい薬剤を混ぜたバケツを優先的に運ばせる:優先情報の付与
 
実際には、バケツに水を組む人や火元は時間によって変化するし。多数存在する。
みんながバケツに水を汲んで特定の火元に送りたい。
  • 不平等が起こらないように、バケツに水を組んで渡す回数を制限する:協調方式

研究の仕方がかなり変わってくるやつ

  • それぞれが考えて発信しあうことで、新しいバケツリレー方式が出来る:機械学習でのルーティング