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「ボヘミアン・ラプソディ」奇才パフォーマーから得られる共感と戒め

 

これから知りたい人やファンに、ダイジェストでクイーンの良さを伝える映画かな。話に共感して感動するよりはライブを観て楽しんだ感じに近かったかな。共感する部分もところどころに詰まっていた。

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屋敷よりも人に

屋敷を建ててから雪なだれのようにフレディ・マーキュリーの運気が下がって行った。大きい家を持っても人が居ないと寂しいからな。こじんまりして、かつ歌を作れる環境さえ有れば良いだろう。庭の自然にお金をかけるのはリラックス効果もあるし良さげかな。日本庭園を家に作って猫と一緒にたそがれてたという話も聞くから、やって良そうだな。
 
ブランド物に身を包んだり、「THE金持ち!」を慣れてない人が満喫しまくると空虚感が襲ってきそうだよな。グレイテストショーマンの主人公バーナムも屋敷を建ててから不運が襲ってくるし。監督は、「屋敷とか良いから。友人とか愛する人との時間を死守せよ。」とでも言いたげだな。
 
事実、科学的にも友人との人間関係に満足している人の方が幸福度が高い。
強引な結論になるけれど。投資の世界でも、ただの持ち家は資産に入らないから買うなとは言われてるし。屋敷を建てるのはナンセンスなのかもな。

喉を大事にしてくれい

シャウトとかデスボイスに憧れてた時に観たら「すごい!!」と興奮してただろう。シャウトの効いた独特な声がハマるね。
 喉の調子を悪くしないためにシャウト気味の歌は避けたい。フレディ・マーキュリーの酒飲んで歌ってる姿を見るとムムとなる。飲み物も水にして欲しかったな。表現方法だから仕方ないんだけども……ここは賛否両論認める。
 

独特な歌い方 

発声方法が独特なんだね。喉を観察して練習してる訳ではないから詳しくは分からないけれど、フレディの発声方法が独特だと言われるとそう思えてくる。パフォーマンスも発声方法も独特だし。規格外のものが多い。マイクステッキの登場いつからするんだろうと思ったら、初っ端からしてて笑ったわ。

映画の意義

映画の意義は何だったのか考えてた。
クイーン音楽をより楽しむための映画
これはクイーンの曲やMVを見るときに、裏側にどんなドラマが合ったのかとか。どんな風に撮られていたのかを想像するための糧として使えるね。
例えば、ボヘミアンラプソディであれば、テープに上書きする形で作られていたり。音を左右に聞こえるようにさせて面白い表現法をしたり。今で考えたら、「あーあるよね」という形だが、当時だと珍しかったとか。その時の目線でクイーンの立ち位置の良さが見つめれて面白かった。
 
映画を観に行こうとする前までクイーンの曲はあまり知らなかったので、Youtubeで一通り聴いていた。ボヘミアンラプソディの構成は独特だなー程度に思っていたが、内容に迫ると更に独特さが知れた(笑)フレディの独特なキャラクターが癖になった。ファンも癖のある歌とフレディのキャラクターに惹かれたのだろうな。噛んでも噛んでも味が出てくるスルメみたいだね。
 
映画を見終わってから気づいたけど、予習した曲よりも披露された曲数が多かった。spotifyで映画版アルバム観るの忘れてたわ。
 
髪型の変化
途中から長髪だったのに短髪に変えている。それとタンクトップにしている理由は何だったのだろうかと観ると。LGBTとして生きることに前向きになった証なのかなと思えた。
何も悪いことをしていないのに批判されるのはおかしい!という発言が映画でも出てきたし。世間の目線を恐れることなく自分を表現するよう吹っ切れたのは共感できた。
病に負けない姿を知る
「レイチャールズ」の映画を観たときにも感じたけど、嵐のように人生を通過しているように感じた。病院にて、偶然にフレディを見つけた患者「エーーオッ」と語りかけると「エェーーッオッ」と返した姿は、病気を患わっている人たちにエールを送っているように思えた。「エイズになっていてどうしようも無いけれど、わたしは元気を分け与えるように歌を歌うのだぞ」と、フレディが同情するのは辞めてくれと語っているのもかなり関心した。
 
自分がエイズだと知ってから、フレディが舞台に立っていた映像を見ると。違った気持ちで映像が見られる。単に楽しそうに演奏してるのではなく。胸の中にはエイズへの不安が渦巻いているのかと。華やかな映像の意外な一面が知れた。