エルメスの文化を語ってくれる。ブランドを作るときに参考となるだろう。
種類を豊富にして洗練させる
エルメスでは、お客さんが褒めてくれた話などを人づてで伝えるようにしている。代々の社長からも口頭で受け継がれる。例えば、「お客さんが困っていた時にこのような対応で感謝を貰った」という類だ。同じような教訓に収めて話を終えるので、本来なら一つの物語で良い。そうすると飽きてしまうことがある。
そこで、同じ結末であっても例え話の種類を豊富にして、少し違う話を聞かせる。
脳の体操にもなるし、視野を広げる機会として見習ってもいいなと思えた。ブログで例え話を挙げるときにでも使ってみる。会話でも使えるとグッドだろう。
広い視野
エルメスでは職人に対して、芸術や別の職人の元に通わせている。別の価値観でありつつも、「情熱」という基準で言えば同じ仲間との関わりがある。このようにして、自分の枠組みにとらわれずに広い視野を探して自由な発想を広げる。
自分も関係ないなと思っているものでも、ヒントへの期待や遊びを持たせるのが良いなと反省した。共通点を見つけてヒントを探すような目線を持とう。
自分のスタンスを守る
ココシャネルの本を読んだときにも感じた。スタンスを守る。美学を持ち続ける。ここら辺はブランドには必ず必要だと感じる。
消費者の動向に流されないこと。自分たちの出来る範囲でやっていくこと。自分たちが納得したものを提供する。
消費者を絞っているから出来ることだろう。ものを知っている人に提供する。こういう視線がいる。
ライフスタイルを提供する
エルメスでは、商品を使う人が理想的なライフスタイルを送ってもらうように情報を発信している。ライフスタイルを提供する視線って良いなと思った。
心理学の話になるんだけど、ネガティブな話題に触れるとネガティブになってしまうという研究結果がある。
他人の感情に引きずられて落ち込まないようにする方法 | ライフハッカー[日本版]
これを考えたときに、自分のブログを見た人にどんな気分になって欲しいかを考えた。
明らかにポジティブな話題しか載せないのも自分の信条としては難しい。ネガティブだけど、知っていて間違いのない情報や新しい考え方に繋がるものもある。だから、今まで通りで「生活に役立つ」「考え方のヒントになる」「これからを見通す」と言ったものを発信していく。
そして、本の酷評で不快な気分にさせないようにする。酷評するぐらいなら書評は控える。本を非難するぐらいだったらもっと面白い本を読んで伝える方がどちらも楽しい。*1
いがみ合う人と居るよりは、切磋琢磨できる人と居る方が良い。本も人も似ている。
*1:前の書評は見直した限りで書き直している。