生き方が強烈すぎてどこを抽出したらいいのだろうか。どん底を味わっているからこそ、予想がついてリスクを受け入れられるのか。
ココ・シャネル 時代に挑戦した炎の女 (FIGARO BOOKS)
- 作者: エリザベート・ヴァイスマン,深味純子
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: 単行本
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先週からブランドを作ることに興味があって探していた。挫折したので、まずは読みやすそうな本からヒントを得ようと思った。
シャネルの生き方
偏見だが、父親譲りの各地を飛び回る遺伝傾向と、シャネルの家の貧しさや生活環境が彼女の人格を形作っているように見える。シャネルが住んでいた地域の雰囲気が分かれば、更に予想が出来そうだ。
- 恋人(たいがいがお金持ち)となった人から、金銭面、知識での援助を受けた
- 野心家への金銭面の援助をした
- 熱心に学び、自分の力でお金を稼ごうと考えていた
- 自分が築いた仕事の哲学を深く信じていた
シャネルが打ち出した服への機能性を追求する美学や、「コピーされるようになったら本物の印」 という名言は興味深い。
事業の発展の仕方
- 服屋で働いているときに、秘密で顧客と契約を交わして自分で服を作っていた。
- 知識に触れる機会を得た後に、後ろ盾を得て店を構える。そこでは顧客となる人が大勢いて、彼女はそこで自分の流儀で服を売る自信を付けた。
- 次に裕福な人が引っ越してくることを聞いて、地価の高い裕福な地域に服屋を構えて、前よりも更に高い値段で独特な服をしつらえるようになる。
- 知り合いを通じて芸術と触れ、香水の着想を得る。
あらかじめある物を新しい見方で作り直している。
順を追って成功している。どこかで踏み間違える可能性はあったが、踏み間違えても再挑戦できる範囲で行われているように見える。
気になること
ワンマン社長なので安定性を考えると少し不安に感じる。
仕事への信頼感は確かだが、恋や人間関係で不器用さも相まって苦労している。