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映画「セッション」の感想

 

レビューを見ると高評価押してる人多いけど、自分には響かなかったかな。酷評してるから苦手な方はブラウザバッグ推奨です。

これは映画の内容に関しての感想です。

映画を観終わった後は感動していました。が、「感動する=正しさ」ではないので、そこは気を付けていきたいところです。それと流れている音楽自体はとても綺麗でした。また教師役を務めていたシモンズさんも圧巻の演技でしたね。最後のシーンは確かに緊張しました。

 この作品は「LALALAND」でも知られるデイミアン・チャゼルによって監督された。「LALALAND」同じく、この人の作品はフランス映画をリスペクトしている側面があるので、映画を観た後の感情や余韻を楽しませたかったとみてます。その面ではきっちり表現できていたと思います。

考察を入れていくと、この作品はリアルサスペンスホラーのジャンルに入ると思います。

session.gaga.ne.jp

 

言いたいことは、この本が言ってくれてます。知識は使い方を間違えたら人を傷つける。知らなくても傷ついてはいるけど。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

 

どうやったらいい練習が出来るのか

練習にはモチベーションが必要だけど、それは情熱というよりは習慣というのが正しい。前にやっていたから癖でやっているという発想だ。

また練習には適度な緊張感とリラックスした中で集中することが大事だ。不安の気持ちが有りすぎたり緊張し過ぎると、本来の集中力が使えなくなる。

その道で卓越した才能を持つためには、集中力が極度に上がった状態のフローが欠かせない。この状態になると、周りへの注意が消えて動作にだけ集中できるようになる。この感覚を覚えることで通常よりもはるかに高い精度の成果を出すことが出来る。

そういう意味では、この映画では集中力を高めるための癖が主人公にはあったと言える。

入団の儀式、カルト

人間には厳しい逆境を乗り越えて得たものは、価値があると見なす性質がある。それによって、人類は厳しい環境下で生き残ることが出来た。

「厳しいことがある→乗り越える→良いことがある」

という形を取るときに、その厳しさを肯定する節がある。人間は一貫性を持っていたいと強く願うから、全ての課程が大事だったと思うことは自尊心や自信へと繋がる。

それが間違った形で安定することがある。カルトで入団する際に集団でリンチを行って入団を許可させる場合がある。入団する者は「厳しいことがある→乗り越える→良いことがある」の思考スイッチが入って、組織へ精神的に愛着を持つようになる。公的な手法で何度もサークルは解体させられるが、以後も水面下で出来てしまっていたちごっこになるみたいだ。

厳しいだけの指導を経験した場合、印象には残りやすいがあんま意味ない。印象に残りやすいが故に継承されやすい。理知的に制御していくしかない。

過労死で亡くなった方、学校で体罰を受けた方を考えても、これを賛美するのは時代錯誤ではないかな。それと、成果には精神的圧力ではなく極度の集中力こそ大事だとみんな知って欲しい。そのためには精神的な安定感がいる。

良いチームの定義とは

良いチームは互いへの好適なフィードバックが多く飛び交っている。ビジネスで賞賛されるのは、1つの指摘に対して4つのほめ言葉というように、チーム内での団結感が大事だと言われる。

監督が経験した高校の部活体験から着想を得ているようだけど、罵倒が飛び交うシステムは教師としてどうかしている。好適なフィードバックと、集中しやすい環境下で伸ばすしかないさ。ちなみに、テニスで活躍した大阪なおみ選手のコーチは好適なフィードバックが多いみたいだね。

「なおみには純粋な心」自信与えた若きコーチ : スポーツ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

大坂なおみとサーシャ・バイン。初タイトルに敏腕コーチとの出会い。 - 女子テニス - Number Web - ナンバー