※ネタバレを含むのでまだ見てない方はブラウザバックをお勧めします。
友達が貸してくれた映画、インターステラーを視聴した。
監督を務めたクリストファーノーランは前に興味があって知っていた。16性格診断テストで、同じintjグループだったので調べてた。(最近やったらentjだったけど)
感想
SF設定について
重力は唯一の通信手段になるというのも知っていたから、はじめのポルターガイストシーンとの繋がりも理解できた。
ブラックホール内に入るとどうなるのかは未だに分かっていなくて、通常だったら質量が密集し過ぎると重力が強くなって、物質が小さな粒子になって消えていくというのを聞いたことがあるんだけど、それとは別の理論や考えでのSF設定だったのだろう。
自然の畏怖を感じさせる場面があったのも個人的に良かった.
劇中でもマン博士が語りながら攻撃してくれるシーンでも似たようなことを言っている.
人間の感情である「畏怖」だけは,人間の知能を向上させてくれる特殊な性質があるから,映画を見た後に賢くなっているかもしれない.多分(笑)
タイムパラドックスについて触れるとこの映画の理論が崩壊しそうな気もする。”They”は人間なんだろうけど、どの世界線の人間なのかが謎だ。5次元空間を扱えるようになった人間は、別世界の人間も助けるように行動しそうな気もする。崩壊する地球に最大級の干渉をしたのは特異な重力波だったから、この話に登場していない"They"こそが主人公だったという見方も出来る.
色々な角度で楽しめると思えた。一つの角度で楽しむのでは無く総合して楽しむのが、クリストファーノーラン作品を楽しむ秘訣かなと思えた。
政治的なメッセージについて
頭が良い娘とは熱く結ばれているけれど,あんまり頭良くなくて意地悪な息子には触れていないように感じたけど,マーフィーがNASAに勤めているのも関係しているんだろうか.大人になった時にマーフィーの方が経済的に恵まれていて,病気の医者に診てもらえるお金があるのも対照的だ.映画の冒頭にあった先生の面談からは,幼いころに頭が良くないとチャンスが無くなってしまうのは可哀そうだという,アメリカのIQ重視教育に対する疑問のメッセージにも見れる.
父は技術者だけど重要がないと切り捨てられているシーンが冒頭にあることから,科学者重視のアメリカ文化にも触れてるのも見て取れた.日本は逆に技術者を歓迎して科学者を冷遇する文化がベースにあるようにも思う.ここら辺は国柄の事情なのかなと見ていた.
エンドについて
どっちも成功しているんだけど、アメリアは1人残されていて、娘は自分よりも歳老いていて今にも亡くなりそうなのだ。
完全に良いハッピーエンドという話ではない。この残されたモヤモヤ感を消化するにはどうしたらいいのだろう。むしろ、このモヤモヤ感を伝えたかったという見方でも良いのかもしれない。人生は完全なハッピーエンドばかりではないよというメッセージかな。
だからこそ"They"が主人公で、「映画の人々を助けてくれ」と言う神目線の考察も出来そうだけどね。