残業をどう減らすか。このテーマで本を探して読むのも有りかもしれない。書いてあることは会社を運営する人向けの話だった。
会社選びをするときに、会社の方針を見るために役立つ知識になるかなと考えている。
図書館を利用するようにしてからは、本屋では買って読まないような本でも気軽に読めるようになった。本屋では悩んで買っていた2000円代の面白い本も気軽に読めるのは大きい。*1
残業を減らすために会社で行ったことを書いている。主に書かれていることは2つに分かれていた。
- 物理的な方法で残業を減らす
退社時間になると、セキュリティが動作して会社に居られないようにしてしまう。実力行使で行っているなと思わされた。
- 業務を効率化させて減らす
効率化のためにお金を掛けてソフトウェアでカバーしたり、取引している会社に告知をして協力してもらうという取り組みを挙げていた。具体的にお金を掛けたり、行動によって生産性を上げないといけないのは確かだろう。
法律を考えて残業ゼロに移行する
法律的な部分で気を付けることも書いてあって、従業員との交渉や労働組合との兼ね合いを考えつつ進めていくべきだと言う視点を与えている。
- 時間をかけて残業をゼロに移行する
突然に残業をゼロに移行すると従業員にしわ寄せがいく。 裁判でも負ける可能性が出てくる。2年を目処に徐々に進めていくのが良いようだ。
他にも従業員に対してどう対応したか。労働組合とどのように交渉したのかが大事だと書かれており、会社の真摯さを計るための視点を貰えた。
さいごに
生産性を上げるためにどういったことを書いているのだろうと、思って読んでみた。
目新しくて面白いと感じたのは、物理的に残業できなくさせる方法だろうか。1時間ほどいきなり切り上げていたので、従業員への影響はかなりあっただろう。話の途中から15分づつ強制退社時間を早めていく試みに変えたようだ。生産性を上げるだけでなく、ボーダーラインごと動かすのは勇気がいることだ。何も考えずに行って業務に致命的な支障が出たら会社がやっていけなくなる可能性さえあるのだし。考え込まれた作りになっていないと出来ない取り組みだ。
会社経営の視点のみなので、もう少し「残業」「働き方」に関するテーマで本を読んでいきたいと感じた。当事者から見ると甘めに見られて、管理者から見ると厳しく見られる。第三者の目線が一番に信ぴょう性が高いはずだ。
*1:半面、値段だけ高くて内容がダメな本もあるのだと実感させられた。もしかしたら自分で買うときは無意識に取捨選択していたのだろうか。
それとも本屋さんが面白いと思っているものをお店に出しているからなのか。となると、図書館の本はそこまで考えられてない可能性があるのか。
主観のみなのでよく分からない。しかし、専門書の面白さに詳しい人が居たら本棚も潤うだろうなとは思う。