ここで述べる話題は個々人の行動を大ざっぱに分けている。実際、身近なレベルで考えるときに必ずしも良い行動だとは言えない。ドラえもん の もしもボックスの世界 だと思って参考にして欲しい。
「利己的な遺伝子 <増補新装版>」を読んで以来、囚人のジレンマはお気に入りワードだ。
「囚人のジレンマを叫びたい。」「ジレンマという響きを味わっていたい。」という思いが芽生えている。そこから考えを派生させてみる。
囚人のジレンマから考える
囚人のジレンマからヒントを得て、下の2つが言えるのではないかと考えた。
「協力」と「非協力」の行動フェーズがあるとき・・・・・・
- 有限の試行回数ではみんなが好き勝手にして、みんなが損をする。
→無記憶状態で行われるともいえる。試行するたびに記憶がないから同じ失敗をやらかすということですね。
→この場合は応報戦略がいいと言われてるみたいだ。
論文→「ネットワーク型囚人のジレンマ : 戦略のシミュレーション」
やられたらやりかえす!ただし倍返しではない。瞬時に行う。許す。
→「歴史は繰り返す」 というのはここからも伺えるではなかろうか。
- 無限の試行回数になると個々人が仕組みを理解して、協力してみんなが得をする。
→記憶があるから、試行結果から最善策を選ぼうとするという形です。
つまり、記憶があることがいいと考えている。もしくは記憶に沿って行動することがいいと考えられている。と捉えれる。
そこで、心理学で言われている人間の記憶のいい加減さを挙げる。
今日の科学的理解の多くは、エイモス・トベルスキーとダニエル・カーネマンらの業績に基づいており、彼らの実験によって人間の判断と意思決定が合理的選択理論とは異なった方法で行われていることが示された。
認知バイアスとは
つまり、かならずしも記憶に沿って行動できているとは言えない可能性がある。
歪みが入っているかもしれない。
それじゃあ、どうやって防ごうかと考える。
- 記録する
- 記憶を補助する仕組みを作る
- 記録に残す際の分かりやすさ
予防策として3つを挙げてみた。掘り下げてみる。
記録するについて
これには以下の3つが含まれている。
- 自分がされてよかったこと、うれしかったことをしてくれた人
- 自分がされて悪かったこと、嫌だったことをした人
- 自分が人にした行動
これを記録して改善をしていく。
1では積極的に交渉をしていってよい。2では交渉を避けることが最善策になる。
3では自分の行動をみてから、相手が行動している 可能性を考えるために必要になる。
記憶を補助する仕組みを作る
記録はなにも「自分の記憶だけ」ではない。先人の知恵や失敗を書物や経験談から知ることができる。とくにお勧めしたいのは親や親せき、自分の周りにいるひとを分析することだ。もちろん自分を分析することも忘れずに。
自分の癖を知ることだ。自分が相手にしたかもしれない行動を思い出す足掛かりになる。また個人は周囲からの影響を受けているため、周囲を分析することも自分の分析につながる。
あとは自分の癖を作ることもいいかもしれない。目標を立てて、どんな筋書きで進むのかを具体的に考えることだ。
→自伝ではなく、自分の未来小説のようなものを書いてみるとかだろうか。
記録に残す際の分かりやすさについて考える
分かりやすさ___万人に共通するものを探すには、表現方法に限りがあるのではないか。個々人で適した記録方法や様式は異なるのではないか。
- 映像
- 文章
- 漫画や絵
- 音声
(関係ないけど、端末の身体化が進むとコミュニケーション情報すべてを端末で記憶して、アプリで分類わけする未来とかありそうだなあ。その網目をついてハックする人も現れたりしそうだけど。)
最後に
ここまでまとめたが
「集団での囚人のジレンマを当てはめると、違った利得関係があったりする」のであくまで参考に考えるべきだ。
ただ、自分の変化次第でまわりすべての待遇が良くなる可能性を考えるのはあきらめてはならないと思う。
自分にとって変化のない、他者にとっては改善のある集団バイアスからの変化も考えていこう。